機能別 活用事例

「結局、今やるべきタスクはどれ?」Backlog複数プロジェクトの横断管理術






複数のプロジェクトを兼任するプロジェクトマネージャーやチームリーダーの皆さん、
こんなお悩みはありませんか?

「担当している全プロジェクトの状況を、一目で把握したい…」
「各プロジェクトのBacklogを開いて進捗を確認するのが、正直ちょっと面倒…」
「結局、今一番対応すべき課題はどれなんだろう?」

多くのプロジェクトが同時に動いていると、全体像の把握は難しくなりがちです。
特に、それぞれのプロジェクトの進捗を横断してガントチャートで確認できれば、
リソースの配分や納期調整もスムーズになるはず。

この記事では、そんなお悩みを解決するため、Backlogの複数プロジェクトを横断して状況を把握するための具体的な方法をご紹介します!


目次

レベル1:標準機能をフル活用!個人のタスク管理を極める
 ・「メンバー」ページから個人のタスクを丸ごと確認する
 ・「課題の検索」で複数プロジェクトを横断チェック
 ・「自分の課題」で自分のタスクを横断整理
 ・「ウォッチ」で重要課題をいつでもチェック
レベル 2: レベル2:APIや外部ツール連携で管理を自動化・高度化する
 ・APIとスプレッドシートで自作する
 ・拡張サービス・アプリと連携してデータを可視化する




レベル1:標準機能をフル活用!個人のタスク管理を極める


意外と見落としがちな標準機能も、複数プロジェクトを管理する上で強力な武器になります。
まずはここから押さえましょう。


■「メンバー」ページから個人のタスクを丸ごと確認する


「Aさんの状況をざっと全部見たい」といった、特定の人物を起点に状況を把握したい場合に、
非常に直感的で便利なのがこの「メンバー」機能です。

📝 手順
1.グローバルバーにある「…」をクリックし、「メンバー」をクリックします。



2.状況を確認したいメンバーの名前をクリックします。
そのメンバーのプロフィールページが表示され、「担当した課題」「登録した課題」などが
プロジェクトを横断して一覧で確認できます。



💡 TIPS
1on1の前にメンバーの最近の仕事状況を確認したり、新しいタスクを依頼する前に現在の負荷状況を把握したりする際に、非常にスピーディーに情報を得ることができます。




■「課題の検索」で複数プロジェクトを横断チェック


複数プロジェクト管理において、最も柔軟性が高い機能が「課題の検索」です。
ヘッダーの検索ボックスから、詳細な条件を指定して課題を検索できます。

📝 手順
1.グローバルバーにある「…」をクリックし、「課題の検索」をクリックします。



2.確認したい条件で検索をします。
例えば、「プロジェクト」を複数選択し、「担当者」と「状態:未完了」で絞り込めば、
特定のメンバーが抱える未完了タスクをプロジェクト横断で一覧表示できます。


💡 TIPS
よく使う検索条件は保存しておきましょう。
ワンクリックでいつでも最新の状況を呼び出すことができ、定点観測に非常に便利です。





■「自分の課題」で自分のタスクを横断整理


自分が担当者、または登録者になっている課題は、「ダッシュボード」に
プロジェクトを横断して「自分の」のページに一覧表示されます。


「今日が期限の課題」「自分が登録したけれど、まだ誰も担当していない課題」などを
一目で確認できるため、日々のタスク管理の起点として非常に優秀です。
まずはここを毎日チェックする習慣をつけましょう。






■「ウォッチ」で重要課題をいつでもチェック


複数のプロジェクトの中でも、特に重要な課題や、頻繁に確認したい課題には「ウォッチ」を付けておきましょう。

ダッシュボードや各プロジェクトの「ウォッチを付けた課題」から、いつでもワンクリックでアクセスできます。プロジェクトを横断した自分だけのブックマーク機能として活用できます。







レベル2:APIや外部ツール連携で管理を自動化・高度化する




■APIとスプレッドシートで自作する


技術的な知識が必要になりますが、最も柔軟性が高く、無料で実現できるのがこの方法です。
Backlog API と Googleスプレッドシート(Google Apps Script) を組み合わせることで、
独自のプロジェクト横断ダッシュボードを構築します。

📝 イメージ
複数プロジェクトから指定した条件(例:未完了の課題)の情報を、
自動でスプレッドシートに集約。
データをもとに、プロジェクト横断のガントチャートや、担当者別の負荷状況グラフを自動で作成・更新。

😊 メリット
・無料で実現できる。
・自分たちが見たい情報に合わせて、自由にカスタマイズできる。

😞 デメリット
・APIやプログラミング(GAS)に関する知識が必要になる。
・初期設定やメンテナンスに手間がかかる。




■拡張サービス・アプリと連携してデータを可視化する


より高度な分析や、見栄えの良いダッシュボードを作成したい場合は、
拡張サービス・アプリとの連携がおすすめです。

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これらのツールは、Backlog API経由で取得したデータを基に、リアルタイムの進捗ダッシュボードや、様々な角度からの分析レポートをインタラクティブに作成できます。


完璧なツールを求めるだけでなく、
まずは自分たちのチームが「何を見たいのか」「何を解決したいのか」を明確にし、レベル 1ような身近な方法から試してみてはいかがでしょうか。

この記事が、皆さんのプロジェクト管理をよりスムーズにするための一助となれば幸いです。


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